”コカ・コーラ ゼロ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース
2009年7月23日(木)〜26日(日)
2009 QTEL FIM 世界耐久選手権シリーズ第4戦
「”コカ・コーラ ゼロ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース」
会場:鈴鹿サーキット(三重県)
#44 ウイダーD.D.BOYS with A−STYLE
児玉勇太/津田一磨 組 予選15位・決勝7位
HondaCBR1000RR(EWCクラス)
接触によるタイヤトラブル、大雨、4度のセーフティーカー。
サバイバルレースをチームワークで戦い抜き7位でチェッカー!
23日(木)スポーツ走行、24日(金)計時予選、
25日(土)フリー走行
若手ペアながら、事前テストにてマシンのセットアップを一歩一歩進め、このレースウィークからトップチームが使用するさらにポテンシャルの高いタイヤが支給されることになった児玉と津田。
しかし、タイヤの特性をうまく引き出すことが難しく、23日(木)スポーツ走行・24日(金)計時予選1回目/2回目を通して、新たなセットアップや乗り方を掴むことに時間を費やしてしまう。
目標としていたトップ10トライアル進出に向けたタイムアタックには至らず、児玉が2分11秒763、津田が2分12秒892のベストタイムで予選15位となる。
予選結果は芳しくなかったものの、走行毎に確実にセットアップは進み、その後の夜間走行では10番手、25日(土)フリー走行のウェットコンディションにおいても10番手をキープする。
26日(日)ウォームアップ、決勝レース
26日(日)朝のウォームアップにおいても、マシンのセットアップはさらに進み9番手で終了。新たなセットアップを進めていく中、ウェット路面においても有効なセッティングを見つけ、決勝レースへの手応えを得る。
11時30分、決勝レースがスタート。スタートライダーは第1ライダーの児玉。スタートで予選順位を少しでも挽回したい児玉だったが、マシンが失火。大きく順位を落として1コーナーに進入する。1周目の順位は25位。
その後、19位、15位、14位、10位と徐々にポジションを上げ、1回目のルーティン時には、8位で第2ライダーの津田へ交代する。
津田も8〜10位の順位をキープし2回目のルーティンで児玉へ交代。児玉も順調に周回を重ねるが、13時過ぎに心配されていた雨が降り始める。ドライとウェットの路面コンディションが両方存在する中、児玉がスリックタイヤで堅実に走り切り7位にポジションを上げ、3回目のルーティンのためピットインする。
3回目のルーティン時には雨も激しくなり、津田はレインタイヤでコースイン。他チームより早いタイミングでレインタイヤでコースインした津田は、さらに順位を上げるチャンスを得たが、雨が激しすぎたためセーフティーカーがコースインしチャンスを失う。その後、雨も止みレース再開。乾いてく路面コンディションをレインタイヤで粘り7位をキープしたまま4回目のルーティンのためピットインする。
津田が予定周回より多くレインタイヤで粘った甲斐があり、児玉はスリックタイヤで挑める状況でコースイン。ウェットパッチが残る中、2分14秒台までタイムを回復させ7位をキープし周回する。
しかし、児玉がコースインして12ラップ目のヘアピン手前110Rコーナーで児玉のリアタイヤに他車が接触、リアタイヤが大きく裂ける事態に。
児玉はメインストレート通過時にリアタイヤを指差し、2ラップ後に緊急ピットイン。ピットもあらゆる事態を想定し準備を整えていたため、ピットイン後すぐにタイヤを交換。順位を1位落とし8位となったものの最低限のロスでコースに復帰した。その後周回するも、また雨が降り始め大雨に。児玉も再度ピットインし、レインタイヤへの交換と津田にライダーを交代する。
その後雨はますます激しくなり、セーフティーカーがコースイン。一旦再開になったものの転倒者が続出し再度セーフティーカーがコースイン。津田はこの走行で3度のセーフティーカー導入を経験することになる。そして18時34分、最後のルーティンのためピットイン。
雨は小康状態になったもののコースはウェットコンディション。児玉はレインタイヤでコースインしチェッカーを目指す。しかし、同一周回に#73岩田選手(TEAM PLUS ONE & TSR)と転倒から追い上げを見せる#1伊藤選手(F.C.C. TSR Honda)が背後に迫る。とくに#73岩田選手との間隔はすでになく、順位が何度も入れ替わる7位争いを夜間のウェットコンディションで繰り広げる。この接戦は場内の実況放送でも取り上げられ、最終ラップまで戦いが続く。 そしてチェッカーが待つ最後のカシオトライアングルで児玉が仕掛け#73岩田選手をパス。0.2秒差で児玉が7位争いを制しチェッカーを受けた。
ライダー
コメント
児玉 勇太
「ウイダーD.D.BOYSのライダーとして3年目の8耐となり、結果を残すために自分が何をしなければならないか、自分なりに考えた上で鈴鹿に入りました。レースウィークでは、決勝で結果を残すことを最優先に考えセッションをこなしました。決勝レースではスタートに大きく遅れ焦りましたが、自分の中で気持ちを落ち着かせコンスタントにラップを重ねるよう乗り方も対応しました。最終ラップのバトルは同年代の意地もあり、絶対に負けたくありませんでした。今年の8耐は本当に総合力が問われるレースでした。最高のコンディションで送り出してもらったウイダートレーニングラボのスタッフの皆さん、A-STYLEさん、チームスタッフの皆のバックアップで結果を得ることができました。感謝しています」
津田 一磨
「今年の8耐は、まず監督、チームスタッフの皆さん、ウイダーの皆さん、A-STYLEさん、各社の皆さんに感謝したいです。ありがとうございました。レースでは、天候が変わるコース状況に、慌てることなく冷静に的確な判断でコースに送り出してもらって本当に素晴らしいチームワークでした。7位という結果に終わって、表彰台には届かず悔しいですが、この気持ちをバネに来年の8耐に向け頑張りたいと思います。体の面でも、ウイダートレーニングラボから最高のトレーナーさん、栄養士さんに対応いただいて、最後まで良いコンディションのまま集中して走ることができました。雨の中、最後まで応援してくださった皆さん本当にありがとうございました」
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