MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ最終戦MFJ-GP「スーパーバイクレース in 岡山」
2008年10月3日〜5日
MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ最終戦MFJ-GP「スーパーバイクレースin岡山」
会場:岡山国際サーキット
ウイダーD.D.BOYS/#44児玉勇太 
予選18位・決勝(第1レース)16位・決勝(第2レース)14位 (JSB1000クラス)

ART合同走行で左手小指を骨折。
ウェットの決勝を2ヒートとも完走を果たす


3日(金)ART合同走行、4日(土)公式予選

 前戦鈴鹿で自己ベストタイムを大きく更新し、シーズン最上位の結果を残した児玉。最終戦もこの流れを維持し、来シーズンにつなげたいところ。
 JSB1000クラス参戦初シーズンの児玉は、JSB1000マシンでの岡山国際サーキットの走行は初めてだったが、レースウィークまでに、ブリヂストンテストの機会を1日得て、1分32秒台を記録。まずまずの手応えを得る。
 3日(金)ART合同走行は、午前が1分32秒2をベストに14番手、午後は31秒台を狙ってセッティングを詰めるが、セッション後半にペースを落とした際、アトウッドカーブでハイサイド転倒。16番手で終了する。転倒の際に左手を痛めたため、サーキットのメディカルから市内の病院に行き検査したところ、左手小指付け根の骨折が判明した。
 4日(土)予選は、痛み止めの服用や左手グローブの追加工等の対策を施し予選に挑む。午前の予選第1パートは、怪我もあり慎重に周回を重ねる。転倒修理したマシンの確認や午後の予選に向けセッティングの確認を行う。午後の予選第2パートは、3段階にタイム順にふるいにかけられるノックダウン方式。児玉は、1分32秒1のタイムでQ1をクリアし、Q2にて18番手のグリットとなる。このQ2でセッティングも大きく進み、怪我があるものの明日の決勝レースは31秒台で走行可能な手応えを得る。

5日(日)ウォームアップ、決勝レース(第1レース、第2レース)

 しかし、5日(日)の天気予報は雨。朝のウォームアップ走行前まで曇り空だったものの、小雨が降り始め、走行時にはウェットコンディションに。今シーズンはTカーを用意していないため、ウェットセッティングにはバネレート変更等作業に時間を要すため、ドライセッティングをベースにコースイン。タイムは望めず25番手で終了する。
 その後、雨はますます本格的になり、完全なウェットセッティングにマシンの仕様を変更しグリッドへ。11時13分、第1レース(15ラップ)がスタート。まずまずの好スタートを決めた児玉は、オープニングラップを16位で通過。その後、ポジションを15位に上げ、津田選手(Team桜井ホンダ)、安田選手(急募.comHARC-PRO)、児玉のグループを形成。
 10ラップ目、ペースが落ち始めた津田選手を1コーナー進入でパスし14位に。しかし、追い上げてきた森脇選手(BABI'S Racing ディライト)にパスされ15位に。ラストラップ、何度か安田選手に進入で並びかけるが、最終ラップの最終コーナーで、トップの伊藤選手(KEIHINKoharaR.T.)に各選手がラインを譲り、ペースを落としたすきに、児玉の真後ろに迫った亀谷選手(Team桜井ホンダ)にパスされ16位に。そのままチェッカーとなった。
 第2レース(20ラップ)は、14時37分スタート。第1レースに続き好スタートを決めた児玉は、オープニングラップを12位で通過。第1レースとタイヤが変わったこともあり、フィーリングを確認するように慎重に周回する。中盤以降、波多野選手(MotoMapSUPPLY)と今野選手(PLOT FARO パンテーラ)に挟まれるポジションが続き、14位前後で周回。終盤、鈴木選手
 (MOTO WIN RACING)が背後まで迫るも、押さえきりそのまま14位でチェッカーを受けた。
 今大会で第1レース8ポイント、第2レース10ポイントを獲得し、JSB1000クラス1年目のシーズンをランキング17位で終了した。

ライダー
コメント
「岡山は事前にブリヂストンのテスト走行があり感触も良く、レースウィークもそのままいけるかと思いましたが、うまくいかず転倒し怪我をしました。予選は怪我の様子を見ながらの走行となりましたが、セッティングも詰まっていきコンスタントに32秒台前半を維持できるようになり、31秒台も見えてきましたが決勝は雨になりました。最終戦はボーナスポイントもあり、レース1、2ともに転ばないように走りました。今シーズンは、クラスもマシンも初めてでしたが、とても勉強になりセッティングや乗り方が広がりました」

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