”コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース
2008年7月24日(木)〜27日(日)
「”コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース」
会場:鈴鹿サーキット
ウイダーD.D.BOYS/#44 第1ライダー:児玉勇太 第2ライダー:出口 修
予選23位・決勝48位 (EWCクラス)

ニューマシンを詰めきれず猛暑の中苦しい展開。
決勝レースに照準を合わせ上位完走を狙う


24日(木)スポーツ走行、25日公式予選

 全日本RR選手権を戦う児玉勇太を第1ライダーに、02〜03年にチームに在籍した出口 修を第2ライダーに迎え、ウイダーD.D.BOYSとして8年目となる”コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦。マシンは、今年フルモデルチェンジを行ったニューモデルCBR1000RR。これまで以上の活躍を期待するが、豊富な日程の8耐テストをこなしても車体セットが難しく、満足な結果が得られないままレースウィークに突入。転倒経緯のあるフレームやスイングアーム等、不安材料は新品に交換し気持ちも新たにサーキットに入る。
 これまでのテストでのベストタイムは、2分13秒台。児玉、出口ともに個々が持つベストをかなり下回るタイム。24日(木)スポーツ走行でも大きな解決策は得られないため、タイムは狙わず決勝レースを中心にした考え方に切り替え、現状のベストタイムを安定して連続走行することに集中する。
 25日(金)公式予選も、異常に熱い気温や路面温度、度重なる赤旗中断もあり、タイムアタックはせず、決勝セッティングに
 集中する。予選タイムは、児玉と出口ともに2分13秒フラットから前半のタイムでB組12番手、総合23番手の結果となる。

スタート直後、まさかのエンジンストップ。
残り7時間、最下位70位・0ラップからスタート

26日(土)ウォームアップ、
27日(日)ウォームアップ、決勝レース


 26日(土)ウォームアップは、決勝想定のセッティングでロングランを実施。燃費の最終調整や確認、ピットワークの練習を行う。27日(日)朝のウォームアップ走行は、ライダー2名共通のセッティングを最終確認。児玉、出口ともに13秒台が維持可能なセットを確認し11番手で終える。
 決勝レースは、11時30分にル・マン式にてスタート。前哨戦の300km耐久でも同スタートを経験している児玉は、好スタートを決め数台をパスし1コーナーへ。その後、順調にコーナーをクリアするが、ダンロップコーナーで突然の失速。エンジンはストップし惰性でデグナーコーナーまでたどり着く。児玉もコースサイドでマシンをチェックするが、何をしてもマシンに電源が入らず、マシンを押してピットに戻る。
 ピットイン後、メカニックが懸命に原因を確認するが、短時間での特定は難しく、走行中の失火が危険なため、電装系を全てスペアに変更。マシンは元に戻り、スタートから約1時間、最下位70位・0ラップからの追い上げとなった。その後、児玉、出口ともに13秒台をマークする快走を見せ、猛暑のコンディションや途中スコールのような雨も走り切り、48位まで追い上げたところでチェッカーを受け無事完走を果たすことができた。
 残り7時間に集中したライダー、チームスタッフ。異常な猛暑の中でも、問題なくライディングを可能としたウイダー・トレーニングラボでの日頃の成果など、ライダーやスタッフの成長が大きく感じられ、来年に向け手応えを得た大会となった。

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